今日ご紹介しますのは私物のペンケースです。分かりにくいかもしれませんが紺色のレザーです。結構持ち歩いているので使い始めた当初よりもかなり色が濃くなっています。
金具は金色の物を使用。全て手縫いで仕上げています。
革にシワが入っていますが、これは普段オーダーで使用するレザーと少し違った部位を使用している為です。
巻きで仕入れた革(牛半頭分)は、端っこの方にあまり繊維が締まっていない部分というか、財布等カッチリした物を作るには不向きな部位が結構あったりします。シワがあったり、傷があったり、繊維が密集しておらずボソボソしていたり。
それらのは普段ご注文を頂いた商品の製作には使えないので一応とってあるのですが、捨てるのはもったいない。
というわけでたまにそれらを使用して私物を作ったりしています。
いつも使うカッチリした部分と違ってコシがない部分もありますので、今回ご紹介したペンケースのように袋縫いで作ることもできるのです。いつもの革では固すぎて、袋縫いはちょっと難しいのですが、ヘナヘナのシワシワの部分でしたらそれも容易です。
こちらも同じく普段使用しない革で作ったペンケース。といっても普段はペンを入れず、カッターの刃を入れておくケースとして使っています。黒い革(同じくシワシワの端っこ部分)を袋縫い、手縫いで縫い上げ、金具は銀色の物を使用しています。
今回ご紹介した2点はイレギュラー的に発生した革を使用して作った物の為、同じ物が欲しいというオーダーはちょっと受けにくいのですが、たまにはコネタ的にこういうのをご紹介するのも面白いかなと思いまして今回掲載致しました。
僕はオーダー品製作時に使えなかった、傷やシワ等が入った部位もすべて捨てずに残しております。
しかもそういう部分は巷に溢れる革製品では使われていない、革製品製作時にしか見ることのできない革の特性であり風合いだと思っています。ちょっと傷やシワがあるくらいで捨てるようなことはしたくないのです。そういった考えから自分の物を作る時には、あえてそういった部分を使っています。
「傷やシワの入った、普段使わない様な部位の革を使って作って欲しい」とご注文をもし頂いても、そういう部分はあったりなかったりで素材の確保はかなり不定期になりますので、オーダー商品用の素材としてはちょっとご用意できないのですが、今後、サイトでの現品販売や受注会会場などで、限定販売的にお目にかけることができたらと思っています。
今回は私物のご紹介でした。
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